4月から保育士として働きます。とても不安です。
わかります!私も新卒の頃はすごく不安でした!保育士として大切なことは、保護者からお預かりした大切なお子さんを無事に帰すことです。
今回は、保育士経験18年の私が、新卒保育士さんの不安や心配ごとを解決していきますね。
保育士として子ども達の成長をサポートすることは、非常にやりがいのある仕事です。
しかし、新卒の保育士さんは、子ども達との接し方に悩むこともあるかと思います。
保育士として保育園で働き始める際には、子ども達の発達段階に合わせた保育活動の工夫や、子どもを見守るときのポイントを押さえることが重要です。
この記事では、新たな保育士としての第一歩を踏み出すあなたに向けて、子どもを見るときのポイントと、発達段階に合わせた保育活動の工夫について解説します。
一緒に、子ども達の成長を見守り、支えるために知識とスキルを身に付けましょう。
保育士が「子ども全体」を見る理由
子ども全体を見ることは保育を行う上でとても大切なことです。
なぜ全体を見る必要があるのかを以下の5つにまとめました。
保育士が「子ども全体」を見る理由
- 怪我やトラブルを防止するため
- 保育士同士の連携を図るため
- 一人一人の子どもの様子を把握するため
- 保護者に一日の様子を報告するため
- 発達の支援を行うため
それぞれ詳しく解説していきます。
怪我やトラブルを防止するため
子ども達は予想不可能な行動をすることが多々あります。
保育士は子ども全体を見ることで怪我やトラブルを防止しなければなりません。
保育士が周囲を注意深く観察することでトラブルや怪我を未然に阻止することが可能です。
保育士同士の連携を図るため
保育士一人では全ての子どものニーズに応じることは難しく、チームでの協力が必要です。
一人の保育士が特定の子どもに対応している間、他の保育士が全体を見て補助することで、スムーズな保育が実現できます。
保育士が子ども全体を見ることで、保育士同士の連携が図られます。
一人一人の子どもの様子を把握するため
子ども達はそれぞれの特性やニーズがあり、個別の注意が必要です。
例えば、集団の中で静かにしている子どもがいれば、その子が何か困っている可能性があり、個別に声をかけることも重要になります。
保育士の子ども全体を見るということは、一人一人の状態を適切に把握し、対応するために必要不可欠なのです。
保護者に一日の様子を報告するため
保護者は、自分の子どもが保育園でどのように過ごしているかをとても知りたいと思っています。
保育士がしっかり全体を見ることで、子ども達の活動や交流の様子を保護者に伝えることが可能です。
つまり、子どもの様子を伝えることは、保護者との信頼関係を築く上で、非常に重要な役割となっています。
発達の支援を行うため
子どもの発達は一人一人異なり、それぞれの段階に応じた支援が必要です。
例えば、言葉の発達が遅れている子どもには、言語の刺激を多く提供し、社会的スキルが発達している子どもには、グループ活動を通じて協力する機会を与えます。
したがって、子ども全体を見ることで、それぞれの発達段階に合わせた支援を行うために不可欠です。
保育士が子どもと接するときの注意ポイント
保育士が子どもと接するときに注意したいポイントは以下の3点です。
それぞれ見ていきましょう。
子どもの気持ちを共感する
子どもの気持ちに共感することで、子どもは安心感を得られ心の開放につながります。
例えば、子どもが泣いているときに保育士が「悲しいね…」と声をかけることで、気持ちを受け止めていることを伝えられます。
保育士は子どもの気持ちに寄り添い、共感する姿勢を大切にしていきましょう。
出来たことを誉める
子どもが何かをやり遂げたとき、保育士が誉めることは子どもの自己肯定感を高め、自信が持てます。例えば、子どもが描いた絵に「素敵な絵だね!」と言うことで、その子の努力を認め、励ましにつながります。
子どもの小さな成長を見逃さず、積極的に誉めてあげましょう。
優しい言葉がけを行う
優しい言葉がけは、子どもの心に安心感を与えます。
なぜなら温かい言葉は子どもを肯定的に捉え、ポジティブな感情を引き出すからです。
制作が上手くできない子どもに「大丈夫、先生が手伝うよ」と励ますことで、子どもは支えられていると感じることができます。
保育士は常に優しさを心がけ、温かい言葉をかけることが大切です。
もし、子どもが危険なことをしているときは、厳しく注意することも必要ですが、子どもの気持ちを受け止めてから、どうしていけないのかをしっかり伝えることも大切です。
保育園で年齢別に合わせた子ども達の接し方
ここでは年齢別に合わせた子ども達の接し方についてご紹介します。
これから新たに保育士として働く方は、ぜひ参考にしてください。
0~1歳児
0〜1歳の子ども達は、感覚を通じて世界を学び始めます。
保育士は、優しい声がけや抱っこで安心感を与えてあげることが大切です。
また、視覚や聴覚を刺激するおもちゃを使って、五感を育む活動を取り入れましょう。
赤ちゃんの小さな変化にも注意を払い、一人一人の発達段階に応じたサポートを心がけてくださいね。
2~3歳児
2〜3歳児の子ども達は、自我が芽生え、自分で物事をしたいという気持ちが強くなります。
保育士は、子どもが自分でできることを見つけて、それを認めてあげることが大切です。
また、言葉の発達が著しいため、さまざまな言葉を使ってコミュニケーションを図り、社会性や協調性を育む機会を提供してあげましょう。
4~5歳児
4〜5歳は、集団生活に慣れ、さまざまなルールを理解し始めます。
保育士は、友達との関わりや協力することの楽しさを伝え、社会性をさらに育てる支援が求められます。
この時期の子ども達は、好奇心が旺盛なので、いろいろな体験活動を通して創造力や思考力を伸ばしていきましょう。
子どもの興味に合わせて、学びの機会を広げていくことが大切です。
保育士として大切なこと
保育士として大切なことは以下の通りです。
保育士として大切なこと
- 子ども達の安全と健康を最優先する
- 子ども達の個性と発達段階を理解し、尊重する
- 子どもと保護者と良好な関係を築く
それぞれ解説していきます。
子ども達の安全と健康を最優先する
保育士は、子ども達の安全と健康を最優先に考えることが大切です。
安全な環境は、子ども達が安心して過ごせる土台であり、健康は成長の基礎になります。
遊具の安全確認や衛生管理を徹底し、怪我や病気の予防に努めましょう。
子ども達の個性と発達段階を理解し、尊重する
子どもはそれぞれの特性を持ち、異なるペースで成長します。
一人一人の発達段階を理解し、尊重することが大切です。
例えば、活動量が多い子にはなわとびやボールなど、体を動かす機会を多く提供しましょう。
静かな遊びを好む子にはお絵描きや折り紙での活動を提供するといった、個々のニーズに応じた対応が必要になります。
子ども達一人一人を大切にし、その子の成長を個別に支援していきましょう。
子どもと保護者と良好な関係を築く
保育士は、子どもと保護者との良好な関係を築くことが重要です。
良好な関係は、子どもの安心感を高め、保護者の信頼を得るために必要不可欠となります。
お迎えの時間や連絡帳を活用して、保護者とのコミュニケーションを密にするよう心がけましょう。
まとめ
保育士が子どもを見るときに注意したいポイントは、安全と健康を最優先に考えること、子どもの個性と発達段階を理解して尊重すること、そして、保護者と良好な関係を築くことです。
これらのポイントに留意しながら、子ども達の成長を支える保育活動を行うことが大切になります。
発達段階に合わせた保育活動を通じて、子ども達が健やかに成長するための環境を整えましょう。